「土曜日にインフルエンザの注射行くよ。」と告げてから、しなびた白菜みたいに元気がないさくら。いつもため息ばかりついて、話す事は「あのねー、注射もいやだけど、消毒の匂いがやなのー。」「二年の時は、すっごく力を入れて我慢したのー。」「なんだかおなかが痛くなって来た。」と注射のことばかり。もちろん、私も「去年だって泣かずにできたんだから大丈夫!」とか「サンタさんもきっと見てるよ。頑張って!」とか毎日元気づけているんだけど、いよいよ明日注射!となったら、さくらの落ち込みもひとしおで、漬物になった白菜のようにぐんにゃり、だらだらしている!

「もう、毎日毎日そんな事ばかり言ってて、おかあさん、聞き飽きたよ!(ひどい親)いくら『いやいや』って言っても、明日は必ず、注射に行くよ!この歌を聞きなさいっ」

♪インフルエンザ、インフルエンザ
注射するのは痛い、明日の朝が永遠に
来なけりゃいいって、いうじゃなあーい♪

・・・でもあんた
永遠に明日の朝が来ないって
それ、死んじゃってますからーーーーっ!残念っ!

泣かずに注射できたら
ドラゴンクエスト8やらせてもらえるよっ!斬りっ!

・・・・さくらは大笑いして一言
「おかあさんって、変な人・・・」

拙者、勇気づけているのに「変な人」って言われてますから
・・・・切腹っっ!!